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日記

Dummy
2025
07,09

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2011
11,13
ご来場、閲覧ありがとうございます。
又、拍手を押してくださった皆様も、本当にありがとうございます!


週末、姪と甥と過ごした私ですが。
実は彼等の七五三でした。
子供の成長って早いもんですなぁ。

春ちゃんは正式な七五三とは別にお姉ちゃんの着物着て写真とってそうですよね。
振袖春ちゃん…かわうぃぃ!



まぁ、今夜の小話はそんな話とまったく関係ないわけですがw
今日は春←祐な小話です。
苦手な方はご注意を!


















*なまえをつけてください

ゆうき


*おんなのこのなまえをつけてください

しゅん






「あ」
学校からの帰り道。
ふらりと立ち寄ったゲーム屋で懐かしいタイトルを見つけた。
「祐希、どうかした?」
「いや、これ。」
祐希が指したのは、小学生の頃やり込んだゲーム。
ゲームボーイアドバンスの懐かしいソフトだった。


家に帰ると、祐希は直ぐに引き出しの中をひっくり返した。
探していた物は、存外直ぐに姿を現した。
少し、ほこりをかぶったオレンジのアドバンス。
近所のお姉さんにもらったお古だった。
「あ、さしっぱじゃん。」
本体と一緒に探していたソフトは入ったままで
探す手間が省けたと祐希は思った。
さすがに充電は切れているので、充電器を探し差し込む。

ピロン

懐かしい音と供にゲームが始まった。
セーブデータに「ゆうき」の名前。
ヒロインの名前は。
「昔の俺ってば、ばかだなぁ。」


小さな頃。
春が好きだった。
悠太をとられそうになったりして、嫌いになった事もあったけど。
それでも、やっぱり好きだった。
多分、何回か本人に言った事もあったと思う。
まぁ、綺麗にスルーされていたわけだけれども。

その消化されない思いは、ゲームのキャラクターに投下された。
主人公は自分。
ヒロインの名前は春。
そんなRPGを散々やっていた。
懐かしい、という思いと
黒歴史だなぁ、という思いとで複雑な心境だ。




『さいしょから』を選択する。


*なまえをつけてください

ゆうき


*おんなのこのなまえをつけてください




「出してきたの、ソレ?」
振り返ると、悠太が背後から覗き込みように画面を見ていた。
「ちょっと、覗き込まないでよ。」
「いいじゃん、別に。」
何時もはそんな事言わない祐希の言動に悠太は首をかしげた。
「又最初からやるの?」
「そうだけど。」
「それ何週目?」
「さぁ、覚えてない。」
「先、進まないの?」
「…。」
進まない指。
『おんなのこのなまえ』。

祐希はぐっと電源ボタンを押して、画面を消した。
「やめるの?」
「悠太が覗いてくるから。」
「何それ。」
悠太はますます分からないと言うように首をかしげた。



+++++++++++++
マザーは良作。
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